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懐古の夏

青の深さに飲まれて、彼岸の奥底、深遠の青に、逆さに映し鏡の夏。鏡文字

灯篭の灯りに誘われて、ずうっと深い、夏の波紋の中、カナカナ、蝉の声

どこか遠い、ずっと遠い、誰もいけない彼岸の香り、タオルの上のビー玉、

古い木の香りのする街道沿い、人気のない通りに、遠い過去の人が歩く。

影は妖しく濃く、覗いた家のガラス戸のなかで、埃を被った古時計が数分遅れて時を刻んでいる。

ここはどこだ。

​抜け出せない、この街道沿いから。

 

 

 

 

 

 

ツイッター垢。

@tatatatawawawaw

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色々書いてますがなんだか、田舎っぽい穏やかな作品が多いです。

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